雲ひとつない初夏の朝、羊蹄山真狩登山口から清掃登山がスタートしました。
まずは古市会長のご挨拶。
今回の目的は、羊蹄山南コブ散策路の清掃と、ちょっとした整備。
また、北海道森林室や真狩村への届け出も済んでいるとのことでした。
「余裕ある行動で、ソーシャルディスタンスを保ち、事故なく怪我なく活動しましょう!」
と指揮を挙げ、活動開始です。
登山口直後にある尾根への取り付き斜面は、丸太の階段が新設され、かなり登りやすくなっていました。
調べたら、昨年秋に掛け替えられたようです。
その後、雨水の通り道となり崩れた箇所の修復や、枯れて飛び出した木の根っこなどを取り除きながら、南コブとの別れ道まで登っていきました。
問題はここからでした。
まだ人の手が入ってない散策路は、笹が自由に伸び放題で、道を覆っています。
参加者総出で、笹を刈りながら道を掘り出していきました。
ここでみなさん凄いのが、植物の知識が豊富なことと森林愛が強いので、必要以上の除去はしないということです。
山岳会だからこその精神ではないでしょうか。
清掃開始から約2時間半で南コブ展望台に到着しました。
山肌が間近に見える羊蹄山と、反対側に広がる真狩方面の景色は、地域の宝ですね!
その後は登山者用駐車場方面へ、作業しながら降り、午後2時半頃に無事に下山しました。
夕方からは第6回となる総会が開かれました。
会場は、会員の花田さん経営の民宿グルグルを提供していただきました。
全員マスク着用し、距離をとって着席した中での開催です。
会計報告から始まり、コマクサ駆除活動、環境省の国立国定公園コロナ対策・雇用維持事業についてなど。
中でも今年10年目となるコマクサ駆除活動については、長きに渡る活動の成果と今後の課題から、多くの質問や意見が飛び交い、大変意義のある時間でした。
総会の後は、文化・環境研修が行われました。渡辺洋一さんにより、ニセコの森をテーマにした写真を使った内容でした。
写真家として世界各地を取材してきた中で、日本の、そしてニセコの森の美しさと守るべきものの姿を強く感じる深い貴重なお話でした。