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  • ニセコ羊蹄山岳会

気が付かなければ、見えないもの


つい先日、北海道胆振地方のホロホロ山、徳舜瞥山にニセコ羊蹄山岳会のメンバーで 遊びに行ってきました。 ホロホロ山登山道までの林道沿いの紅葉が見頃でした。 すでに、紅葉のピークは山から山麓に移ってきている様です。 ニセコ羊蹄山岳会のメンバーは一人一人が個性的で魅力的な人ばかりです。 もちろん自然に対する感受性もそれぞれ違います。 一人一人が、色々なものに興味が惹かれるのでなかなか前に進みません。 それもまた良しとして、ゆっくりと話しをしながら歩くことができました。 標高がだんだん上がってくると、登山道にはうっすら雪が出てきました。 雪化粧している登山道脇には鳥の足跡が一杯。

その足跡からは、仲間と競争しながら餌を探しまわってる様子が見えてきたり、中には倒木の雪上を 楽しく滑走しているやんちゃな子の姿もイメージ出来ました。 そして、色彩の話もなかなか奥深いものがありました。 最近、登山のたびに「イワノガリヤスの草紅葉も色がきれいだな~」なんて感じていたのです。 今回の山行では、登山道にヒメノガリヤス、タカネノガリヤス、イワノガリヤスが見られました。 その話の中で、刈安色という日本の伝統色が有るいう話が出てきました。 どうやら、ススキ同じ黄色の染色に使われる刈安草という植物があり、ススキに比べて刈安い草という 意味だそうです。 その植物で染色したものを刈安色と呼ぶようです。 ほんの少し緑がかった鮮やかな黄色です。

「そうか、昔の人々も刈安草の草紅葉の色が好きで染色に使っていたんだな。」と嬉しく思いました。 「ぜひ、日本のウェアメーカーさんには日本の伝統色で四季に合わせたジャケットを作ってほしいね~」 なんて話が盛り上がりました。

山頂部では雪がいい感じで降っており、足元には5cm程の積雪がありました。 岳樺のに霧氷がびっしりと付き、白と灰色のモノトーンの世界が始まっています。 厳しい冬が着々と近づいてきている様です。

夜はもちろん懇親会です。 秋の恵みのキノコクリームパスタや羊蹄山麓の栗で作った栗~むケーキ、ブドウや美味しいお豆腐など、 みんなで持ち寄り楽しくお話が出来ました。

色々な人と歩き話すことで、自分とはまた違った感性や視点に気が付かされます。 知らないものや気が付かなかったものは、そこに実在するのに見えて来ないのですね~ さらには、見て見ぬふりや気が付かなかった事にしてしまう時すらあります。 声なきものや繊細な変化に気が付き、黙殺せずに働きかけて行ければいいな~なんて思ったのでした。 今も家の窓の外では雪がちらついています。 本格的に冬の準備をしないとまずいです!


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